diff --git a/docs/document26.md b/docs/document26.md index 67c9fd354..f4f72e20a 100644 --- a/docs/document26.md +++ b/docs/document26.md @@ -1,7 +1,7 @@ --- id: "26" title: "教科担任制" -description: "小学校における教科担任制の展開が学業成果に与える影響" +description: "米国の小学校における教科担任制の展開が学業成果に与える影響" date: "2024-08-14" category: "education" categoryLabel: "教育" @@ -23,7 +23,7 @@ tables: [ } ] points: - - 小学校における教科担任制(教科を専門とする教員が該当する授業を受け持つ制度)の展開により、児童の算数と国語の成績が低下し、学校レベルの成績にも有意な影響が見られなかった。 + - 米国・ノースカロライナ州の小学校における教科担任制(教科を専門とする教員が該当する授業を受け持つ制度)の展開により、児童の算数と国語の成績が低下し、学校レベルの成績にも有意な影響が見られなかった。 - 理科においては、学校レベルの成績に正の効果があることが確認された。 @@ -64,8 +64,8 @@ contacts: - さらに、4・5年生の教員が受け持った約665,000名の児童のテストスコアを利用。 ## 結果 -- 算数と国語の分野では、教員が特定教科を専門とした時、児童の算数の成績は0.04標準偏差、国語は0.01標準偏差低下(いずれも1%水準で有意)。学校レベルの成績に有意な影響はなし。 -- 理科においては、有意な影響は確認できないが、学校全体の成績に有意な影響あり。理科の専門教員が受け持つ児童の割合が1標準偏差増加すると、学校レベルの理科の成績は0.02標準偏差増加(1%水準で有意) 。 +- 算数と国語の分野では、教員が特定教科を専門とした時、指導した児童の算数の成績は0.04標準偏差、国語は0.01標準偏差低下(いずれも1%水準で有意)。学校レベルの成績に有意な影響はなし。 +- 教員が理科を専門とした時、指導した児童の成績への有意な影響は確認できないが、学校レベルで見た場合成績に有意な影響あり。理科の専門教員が受け持つ児童の割合が1標準偏差増加すると、学校レベルの理科の成績は0.02標準偏差増加(1%水準で有意) 。 ## 研究の弱点 - 本研究は短期間の観察結果を対象としており、長期的な影響については別途検証が必要。