Kakip Linuxカーネル

ビルド環境

Renesas社の手順を参考にRZ/V2H用AI SDKのコンテナイメージを作成してください。

ビルド手順

1. リポジトリのクローン

   git clone https://github.com/Kakip-ai/kakip_linux
   cd kakip_linux
   

2. カーネルコンフィグの設定

   cp ./arch/arm64/configs/kakip.config .config
   

3. ビルド環境(コンテナ)の起動

   環境によってはsudoを付けて実行する必要があります。

   docker run --rm -it -v $PWD:/kakip_linux -w /kakip_linux rzv2h_ai_sdk_image
   

4. 環境変数の設定と依存パッケージのインストール

   source /opt/poky/3.1.31/environment-setup-aarch64-poky-linux
   apt update && apt install -y flex bison bc
   

5. ビルド

   make -j4 Image
   make -j4 renesas/kakip-es1.dtb
   

   ビルド成果物は以下の2点です。

   • ./arch/arm64/boot/Image
   • ./arch/arm64/boot/dts/renesas/kakip-es1.dtb

   ビルド後はexitでコンテナから抜けて下さい。

   exit
   

カーネルの更新

Kakipのイメージが書き込まれているSDカードのファイルを更新します。

1. SDカードをPCにマウントする

   /mntに手動でマウントする場合の手順です。
   自動マウントされる環境の場合は、以降マウント先のパスを読み替えてください。

   # sd<X>は環境によります。
   sudo mount /dev/sd<X>2 /mnt
   

2. ビルドしたカーネルイメージとdtbファイルを更新する

   sudo cp ./arch/arm64/boot/Image /mnt/boot/Image-5.10.145-cip17-yocto-standard
   sudo cp ./arch/arm64/boot/dts/renesas/kakip-es1.dtb /mnt/boot/kakip-es1.dtb 
   

3. SDカードをPCからアンマウントする

   sudo umount /mnt